47 :創る名無しに見る名無し:2010/09/23(木) 15:49:20 ID:08rYe5hE
今日はもう一つ、いいオチではないんですけど…
【世界がもし100人の村だったら】
「『世界がもし100人の村だったら』のみなさんの感想文、読ませていただきましたよ。
とってもよく書けていました。じゃあ今からお返ししますね」
「M子ちゃん、ちょっと」
「はい、先生」
「少しお話があります。放課後、職員室まで来てくださいね」
「はい…」
放課後
「先生、何でしょうかお話って」
「M子ちゃん、感想文のことなんだけど」
「はい」
「M子ちゃんの感想文はみんなとちょっと違うのよね」
「どういうことですか?何がいけなかったんですか?先生」
「ううん、いけないわけじゃないのよ…」
「先生は、『みなさんがその100人の中の一人だったらどう思いますか?』っておっしゃいましたよね」
「ええ言いました」
「だから私も100人の中の一人になったつもりで書きました」
「そうよね、だけど『その内の二人は私のパパとママです…』っていう所からがね…」
「でも、私がその中の一人ってことはパパとママがいないとおかしいじゃないですか?」
「それはそうなんだけど、このお話は例え話で…でね、その次の『その内の4人は私の
おじいちゃまとおばあちゃまです…』になってってるでしょ」
「パパとママはおじいちゃまとおばあちゃまの子供ですもん」
「ええ、その通りね。そのあとどんどん遡って、締めくくりが『だから100人はみんな私の家族です。』
ってなってるでしょ?」
「はい」
「先生や友達や世界の人達はどこ行っちゃったのかなあ?」
「知りません」
「先生も入れて欲しかったなあ」
「なら、先生も自分で100人の村作ったらいいじゃないですか」
「そういう問題ではなくて…」
「もしかして先生、私の家族になりたいんですか?」
「何だか話が違うような気が…いいわ、今日はもうお帰りなさい」
「はい、先生。あっ、パパに話しておきますね、先生が家族になりたいみたいって」
「ちょっ…M子ちゃん…」
終わり
引用元: http://5ch.net/
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