80 :50 ◆YJf7AjT32aOX:2013/08/23(金) 23:33:07.47 ID:ME+Mw9fw0
【第二十三話】雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 様 『留守番メッセージ』
知り合いの話。
大学生の頃、仲間数人で、とある有名な廃墟へ肝試しに行ったという。
少し経ってからその内の一人、ある女の子が奇妙なことを言いだした。
あの肝試しに行ってから、彼女の携帯の留守番メッセージに、
変な唸り声が入るようになったというのだ。
声は途切れ途切れだが、制限時間目一杯入っているので、
最後まで聞くことなどせずに消していたらしい。
発信先が、なぜかいつも文字化けを起こしていて確認できなかったので、
一体誰からのメッセージなのかまったくわからない。
当の彼女は単なる悪戯だと思っていたそうだ。
しかし終に我慢が出来なくなったようで、
「今晩も入っていたら、最後まで聞いてやる!」と大学の学食で宣言していた。
その翌日から彼女の姿は見えなくなり、気が付けば、いつの間にか大学も辞めていた。
友人が実家へ電話してみたが、親御さんからは「入院した」とだけ告げられ、
その内連絡も付かなくなったという。
その後、彼女がどうなったのかは不明のままである。
【了】
引用元: https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1377258497/
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