ガータロー ◆l7Mb16VB82 様 『彼は死にました』
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叔父が子供の頃、当時仲の良かった近所の友達の家に遊びに行ったそうだ
しかしその日は家は空いてるが友達を呼んでも返事が無い。
叔父は寝てるのかと思いそのまま友達の部屋に入るがもぬけの殻。
家の人も誰も居ないようで、諦めて帰ろうとした時、仏間から物音が聞こえてきた
誰か居たのかと仏間を開けると、背の小さなお爺さんが座ってたそうだ
その家は両親と友達の3人家族だが、叔父は友達の祖父が来てるのかと思い
そのお爺さんに友達の所在を尋ねた。
途端、お爺さんは目をギョロリと叔父の方を見据えて口を開いた
「彼は死にました」
叔父は冗談かと思い、苦笑しながらまた聞き直す
「彼は死にました」
「彼は死にました」
「 彼 は 死 に ま し た 」
引用元: ・【8月18日】百物語本スレ【怪宴】
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お爺さんは無機質な声を徐々に大きくしながら何度も何度も繰り返す。
なおも同じ事を言い続けるお爺さんに叔父は不気味さを感じだが、
ボケ老人の戯言としてそのまま家を後にした。
叔父の家に電話がかかってきて、友達が一人で海に行ったきり帰ってこないと
聞いたのはその日の夜。叔父はこの時ばかりは震えが止まらなかったそうだ。
翌日、友達が海で水死体となって発見された。
ただ、お爺さんの事は友達の親に聞いても分からず、今でも謎のままらしい
『お爺さんが何者かは知らない。ただ、あの無機質な声は今でも耳に残ってる』
盆正月に叔父と会うと事あるごとにこの話をする。
【終】
278 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 ミオ ◆yz7KwCMAoU :2012/08/19(日) 04:48:33.58 ID:t9naPkC70八十本目の蝋燭が消えました・・・
ガータロー ◆l7Mb16VB82さん、ありがとうございました
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せっけん ◆5oOLgQPf6Xttさん、第八十一話をお願いします
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