米屋 ◆YZbG3mcRGI 様 『触ると死ぬ石』
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俺の地元には、触ると死ぬと言われる古い石がある。
その石について。
物心ついた時から、○山の麓の○○さんの家の横道から奥は絶対に行くなと言われてた。
なんで?と親や近所の人やジジババに聞いても、ずっとはぐらかされていた。
小4の夏休みの学年登校日の帰り。クラスで仲良い奴七人で集まっていた。
お喋りしている内には
この近所に触ると死ぬ古い石がある。
という話を誰かが持ち出した。
仲間内でも調子乗りなAが
「今から石探して触りにいこう。どうせ、みんなで触ったらこわないでw」と煽る。
恐怖心より好奇心、存在するのかもわからない石を探しに行った。
場所すら見当も付かなかった。が、探す内に幼い頃から行くなと言われていた○○さんの家の横道を思い出してしまった。
引用元: ・【8月18日】百物語本スレ【怪宴】
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横道すら知らない奴まで居たのは驚いたが、そこへ行ってみた。
その道は想像以上に長く、山へ登る小さな道が沢山あった。
夕方になっても見つからず、Bが「怒られるから帰りたい」と言い出した。
みんなも同調して帰ろうとなった時「これ、石ってこれ違うんか!」とAが叫んだ。
全員Aの指差す方を見る。
瓢箪の形をしたコケまみれの石が、ひっそりと、無造作に置いてあった。
ビビりながらも達成感から興奮したのは、今でも覚えてる。
誰かが「ほんまにこれ?違う石かも知れないよ」と言い出した。
「じゃあ石に抱きついて帰ろうぜw」と順番に抱きつき始めた。
俺とCって女の子はビビって、ちょんと触るので勘弁してもらった。
結局俺とC以外の奴らは皆石に抱きついてから帰宅した。
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何年か過ぎ、高校生になってから俺はバイクの事故で片腕をなくした。
事故後目が覚めてから最初に「最後やから助かるかおもたけど、あかんかった」と泣いた。
A 中2の時、自転車のっていて頭から落ちて死んだ
B 小5の時、何かの病気で呼吸困難で死んだ。
C 中1の時、台所で調理中に落とした包丁が中指に刺さって、半分切断、いまはついてるみたい。
DとE 石に触った数日後、溺死。
F 俺が事故る前の月に自殺。遺書なし。
今25歳、助からない病気になった。Cはもう寝たきりらしい。
結局みんな死ぬんだな。
あの時行かなかったらと
悔やみながら毎日過ごしてる。
【了】
米屋◆YZbG3mcRGIさん、ありがとうございました
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ガータロー ◆l7Mb16VB82さん、第八十話をお願いします
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