引用元: ・【8月18日】百物語本スレ【怪宴】
「Bar」
とある、バーでの事。
その日も馴染みの客で賑わう、ごくあたりまえの風景の中で、ひとり、
見掛けない女性客がカウンター席に座っていた。
ここのバーは裏通りの目立たない場所にあるので、新規の客をあまり見掛け
ない。だから余計に目を引いたのかもしれないが、自分は妙にその女の存在が
気に掛かった。
…酒も数杯飲み、マスターやスタッフとの会話も途切れた時、自分は何故か
急に眠くなってきた。その日も35度を超す猛暑で、涼みがてらバーに駆け込み、
お腹も満たされ、程よく酒もまわり、居心地が良くなったせいだろうと思って
いた。マスターも明日の休みを前に疲れが溜まっているのか、あくびを噛み
殺していた。
その時「すみません」と、沈黙を破るように女から声が掛かり、マスターと
スタッフは返事をして女がいるカウンター席を見た。
自分もボーッとした頭で、隣の客越しに女を見ようとして思わず、目を
擦った。マスターを見るとスタッフと顔を見合わせてキョトンとしている。
………。あの夏、バーから忽然と姿を消した女の声が、未だにハッキリと耳に
残っているのに、女の姿をバーで見る事は二度と無かった。
~ 完 ~
二本目の蝋燭が消えました・・・
三年目の朝顔◆6.QkgMwzsUさん、ありがとうございました
γ
(
_ノ
/
__
,、'” . `’ 、
i`ー _ ’,
. l| !| i””!|
}: }i |{ !j
〈| ‘J |! }j :}
_ノ;し i} {J |
,、-,、’ ハ- 、
( .( ’、_ _ ,ノ ノ:i )
,、'””`ー—‐'”フ、_ - _,、’ -‘”
( _ ,、'”  ̄
`ー–─'”
憂莉◆BPe4rMCg8kさん、第三話をお願いします
—————————————————–
語り部希望は【語り部受付スレ】で、
雑談と感想は【雑談スレ】で、
規制中の方は【避難所】でお願いします。
コメント