みんな話してるし私からも一つ。
今から5年くらい前の話なんだけど、私の実家は割と田舎の方で家の真ん前に神社があるんだ
結構傾斜が凄いところにあるんだけど、ほんっとうに真ん前で家から歩いて神社の敷地に入るまで2分もかからないくらい
昔も今も家の周りに公園なんてないから、友達と鬼ごっこやかくれんぼをするとなると決まってその神社で行うことになってた。
冬のある日、近くに書道を習う所があってそこに通ってたんだけど、その日は私含め皆全然気が乗らなくて取り敢えず30分くらいどこかで時間を潰そうってなった時にいつも通り神社で遊ぼうって話になったんだ
その時のメンバーが私、妹、妹の友人2人(A、Bとする)の4人で、大体遊ぶってなるとこのメンツだった。
書道の時間が18時~だったから、神社の鳥居を潜るまでにちょっと暗い中での鬼ごっことか楽しそうだねとかたわいない事を話していたら、坂道の頂点に髪の毛の長い、白い服(遠くて何を着ているのかがわからなかった)をきた女の人がすーって横切っていった
私はてっきり上でもう誰かが鬼ごっこやってるのかな?と思って、「人数多い方が鬼ごっこは楽しいから、あの人達に混ぜてもらおう」と言ったんだ
そうしたら皆が「え?」って顔をした後に誰もいなくない?って言ってたんだけど、確かに白い服を着た女の人がいたって話をすると「そんな怖い事言わないでよね!」とAとBに怒られて、一旦お開きになった。
最初はからかわれているんだと思って妹にも聞いてみたけど、本当に誰も見ていないとのこと。どうしてもあの女の人が気になって、妹を先に帰らせてから鳥居をくぐって坂道を駆け上がり、本殿がある頂上まで来たんだ。
でも誰もいないし、鬼ごっこやかくれんぼをしている気配も何もなかったから少し薄気味悪くて、その日はそのまま大人しく帰った。
私はとっても寝起きが悪くて、一度目を覚ますとスッキリ(説明力がないからこの表現であってるかはわからないけど)とするまで最低でも30分近くはボーッとする時間が必要なんだけど、それもなくほんとにパチっと起きた。
大体こういう時は生理やトイレだったりすることが多いから布団から出るのが嫌だなあって思いながらくるりと寝返りを打って、扉の方を何気なく見たらあることに気がついた
寝る前に確かに私は扉を閉めたのに、その扉が開いていた。
私は怖くなって慌てて目を閉じようとしたら全然体が動かなくて、それにもパニックになってたら廊下に女の人がすーって通った。
お母さんだと思って声にならない声で助けて、って言ったらその人がぴたりと私の部屋の前で止まって、じっとこっちを見ていた
様子がおかしいからどうしたのって声をかけようと思ったその時、お母さんじゃなくて前に見た白い服の女の人だと直感的に感じた。
怖くて怖くて体動け!ってずっと念じてる内に体が動いて、布団を頭まで被ってしばらく蹲っていた。
この時多分10分そこらしか経ってないと思うけど、1時間とか2時間くらいは経ったんじゃないかと思って……
そーっと布団から顔を出して廊下を確認したらもうその女の人は居なくなってて、安心してまた寝返りをうったらベッドの下の方からあの女の人がこっちを覗き込んでなにか言っていた。
びっくりして起き上がった時は周囲が明るくて、扉の方を確認すればちゃんと閉まっていて、お母さんと妹の声がリビングから聞こえたからやっとそこで今までの出来事は夢なんだと思った。
私はこの日から神社に遊びに行かなくなった。
特にオチがないし、もう昔のことだし…あまり描写も上手くなくてごめんね。まあ、神社で遊ぶなよっていう警告だったのかな?
引用元: ・ほんのりと怖い話スレ 126
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