【洒落怖】百物語・五十九本目 「黒い影」 :百物語2013本スレ

200 :KMT ◆nqnJikEPbM.8:2013/08/24(土) 03:51:45.70 ID:kFPsVjJM0

【第五十九話】 おらんじ ◆blqBYWd5vc 様 「黒い影」

夜中、ふと目覚めた時のことです。

人の気配を感じたので暗闇に目を凝らして見ると
部屋の隅に、黒い人影が立っていました

私は驚き逃げようとしましたが金縛りにあって体が動きません
うわあああ、と思っていると なんともう1つ人影が…
その人影はゆーっくりゆーっくりと私のほうに近付いてきます
そして、ついに私の真横まで…
(早く消えてくれ…!)と思った瞬間、今度はじわじわと顔を近づけてきました
すうーっと顔が近付いてきて、

ぴと…

私の顔にひっつきました
生温かい吐息が「ハアー…ハアー…」

この間も部屋の隅の影はずっとそこに居ました

本当に恐ろしくて、気持ち悪くて心の中で(消えて消えて消えて…)と唱えていましたが
??と気付いた時には朝になっていました

あれは夢だったのか?
しかし、頬に残ったあの生温かさが確かに夢ではないことを物語っていました

【了】

引用元: https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1377258497/

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